ホーム  > いわゆる日記  > amazonで替えられない、本屋の価値

2010年5月 9日

amazonで替えられない、本屋の価値

ECって、ポイント(≒値引き)や利用する場所・時間を問わない利便性とか、店舗面積に影響されない品揃え(在庫量)みたいに経済合理性を強みとして伸びてきたところが大きい。実際それがお客さんに支持されたからこそEC市場は成長してきたんだと思う。

けど、まだまだ実店舗に及ばないというか、すべてがネットに置き換わるわけないよなぁと改めて教えてもらった気持ち。

» 勝間効果ものすごい。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」by Ameba

コメント見て(元リアルな本屋として)ちょっとうれしくなっちゃった。

本屋の場合、すぐ読めるって強みは経済合理的だけど、無駄な立ち読みも楽しい、気分転換、空間そのものが好きってコメントはすごく情緒的。それと、かわいいあのコがいるからってのもねw 実はスタバよりかもずっと前から街の本屋さんはサードプレイスを実現していたのかも知れない。

もちろん課題も。(特に中小の本屋には)新刊が配本されない、逆に配本されてるけど入荷点数が多すぎて陳列期間が短かく、結果的に新刊がない(と見られる)という状況は10年以上前から変わっていない。当たり前だけどお客さんは気づいてるし不満に思ってる。

カード決済に不安があるとか、宅配便を待つのがめんどくさい、キレイな本が欲しいから店頭で現物を確認するというネットのウィークポイントも、コンビニでアマゾンギフト券を買って支払いに充てる、配達時間帯の細分化やメール便パッケージの多様化、品質管理の徹底といった対策や改善でより良くしてくことができる。

本屋はそうしたネット(EC)に対して経済合理性だけで対抗するのではなく、恐れるでもなく、目の敵にするのでもなく、場所としての価値を高めていくのが最善じゃないのかなと思う。

いくらUIを改善したりデータを蓄積しても、居心地がいい、ふらりと立ち寄りたくなる雰囲気と空間て演出はまだまだネットには難しい。そういう意味では松丸本舗はひとつの解でしょうね。

カンタンではないけど、まだまだ本屋にはできることがあるよね。
ま、そのためにも新刊の粗製濫造はさっさかやめるべきなんだけど。

このページの先頭へ

« [メンテメモ]オイル交換 | ホーム | ヤフオクの質問数上限をはじめて見た »


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿

(コメントは承認後に公開されます。しばしお待ちください。)


アーカイブ


» 以前の日記

このブログを購読